野菜作りを通じて地域とのつながりを深めようと、北見の南部と中央地区の地域包括支援センターは農園活動をスタートした。9日にはそれぞれの畑で地域のお年寄りや幼稚園児を迎え、植え付け作業を行った。秋には収穫物を囲んでの交流を企画している。
包括支援センターは高齢者だけでなく、多世代とのつながりを広げ、誰もが暮らしやすい地域づくりを目指している。
市北光にある南部包括は、センター横の畑を「まんまる農園」と名付け、誰もが気軽に集える多世代交流の場にと、広く住民に参加を呼びかけて農園活動を行っている。この日は北光幼稚園の年長児やお年寄りなど40人余りが参加し、ジャガイモと玉ねぎを植える作業を通し、交流した。
園児達は近所に住む高齢女性らに教えてもらい、うねに種いもを置き、優しく土をかぶせた。作業の合間には園児がお年寄りとおしゃべりを楽しむ、ほほ笑ましい光景も見られた。
中央包括は市幸町のグループホーム「水色の詩」の使われていなかった畑を活用して、地域住民とともに菜園活動を開始。世代間交流や食育にと北見幼稚園の園児達にも参加を呼びかけ、一緒にジャガイモを植えた。(理)