本家も加わり「四天舞」など8演目披露
北見池川神楽保存会の発足20周年記念演舞会が15日、北見市民会館で開かれた。高知県仁淀川町(旧池川町)の池川神楽保存会の会員8人が来北し、本家と分家による合同演舞など8演目が披露された。
池川神楽は高知県に伝承される土佐三大神楽のひとつで、地域に伝統芸能を根付かせようと、2006年に有志が同保存会を設立。神社での奉納神楽をはじめ、市民向けの体験会を開くなど、地道な活動を続けている。
この日は市民ら165人が訪れ、会場に立てられた四本柱を囲むように鑑賞。両保存会による合同演舞「四天舞(してんのまい)」では、美しい衣装に身を包んだ4人が刀を持って優雅に舞った。途中、鬼神が現れて会場の子どもを抱きかかえると厳かな雰囲気が和らぎ、観客達は伝統芸能をより身近に感じていた。
20周年を迎え、石﨑惠美子会長は「北見の郷土芸能としてさらなる定着を目指し、これからも地道に歩んでいきたい。本家の保存会と活動を応援してくれる『支える会』の皆様に感謝しています」と話していた。(理)