子ども達に認知症への理解や思いやりの心を持ってもらおうと、北見市高齢者相談支援センター留辺蘂は留辺蘂マリア幼稚園で7月23日、認知症を題材にした絵本の読み聞かせと制作を行った。
図書館と連携した認知症普及啓発事業の一環で、同園では初めて実施した。
この日は、留辺蘂の読み聞かせの会「あのね」のメンバーが園児27人を前に、認知症のおばあちゃんとその家族の物語を書いた絵本「だいじょうぶだよ ぼくのおばあちゃん」を優しく読み聞かせた。
その後、年少~年長児が地域のボランティアと一緒に、認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色の画用紙で花を作り、ポスター風に仕上げた。作品は9月の「認知症月間」にちなんだ留辺蘂図書館での展示に飾られる。
同園の堂腰由紀江園長は「年齢によっては難しい内容ですが理解できる日がきっとくると思います」と話し、園児達の優しい心の広がりに期待を寄せた。
同様の活動は、北見さかえ保育園と温根湯保育園でも行われた。(理)