北見のNPO法人ワークフェアは「誰でも来れる、なにもしなくていい居場所」として、市内美芳町のマンションの一室に「あおむしルーム」を開設。月～金曜日(水曜日は女性限定)の午後2時から、無料で開放している。

　自宅、職場や学校以外の第3の居場所「サードプレイス」にと、今年4月に誕生した。あるのは「騒がない」などの簡単なルールのみ。氏名や連絡先などの個人情報を伝える必要はない。

　相談支援員の西村美佐子さんは「学校や職場から直接家に帰りたくない時や家から出るきっかけとして来てもらえたら。ここに来れば必ず誰かいます。孤立、孤独を少しでも感じないようになってほしい」と話す。

　飲み物は無料で、Wi‐Fiも使える。常駐しているスタッフは必要に応じて相談や質問などには答えるが、基本的に干渉はしない。訪れた人達は動画を見たり、利用者同士で会話を楽しんだり、中には勉強をするなど、それぞれ自由に過ごす。

　週に1回、仕事の休日に利用するという40代の女性は「唯一気楽におしゃべりできる大切な場所。リフレッシュでき、明日からまた仕事を頑張ろうと思えます」と笑顔をみせる。

　利用できるのは午後5時までで、女性限定の水曜日は午後6時半まで。

　問い合わせは同法人(0157-57-3190)へ。