連載 増える外国人 網走のまちづくりは? ㊤

2024-09-26 掲載

(網走市/社会)

10年で3倍近くに

 網走市で生活する外国人が増えている。市が公表する関連データによると、今年8月末時点の外国人人口は520人(※住民基本台帳に基づく)で、1年間で100人以上増加。大半は市内で働いている(技能実習生含め)と思われ、市は今年4月から一定の条件をクリアした外国人を対象に、市営住宅への入居を可能とした。今後は、増える外国人を視野に入れた〝まちづくり〟が求められている。(大)

技能実習生含め現在520人

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■3倍近く

 市は毎月末時点の人口を公表している。公表データによると、外国人人口は昨年8月末時点で400人台に突入。今年7月末で500人となり、その後も増加傾向は続く=表=。

 外国人の世帯数も増加傾向にある。今年8月末時点は480世帯で、市内全世帯(1万7418世帯)のうちの3%近くを占める。

 2014(平成26)年8月末時点の外国人人口は193人(143世帯)だった。10年間で3倍近くに増えたことになる。

水産系などの技能実習生が来網
4月から条件付きで市営住宅入居も可能に

■技能実習生

 市内の外国人が増加する背景には、水産系などの技能実習生として来網する外国人が増えていることがある。

 市によると、今年3月時点での市内在住の外国人技能実習生は289人(水産系168人、非水産系121人)。昨年同期と比べ102人増えており(水産系42人増、非水産系60人増)、市内の働き手不足に伴って、今後も市内で働く外国人は増える可能性が高い。

 市内で働く外国人の増加に合わせ、市には数年前から「地元水産加工業を中心とした地元企業や市議会などから、外国人技能実習生などの従業員の住宅として、市営住宅を活用できないかとの相談があった」(市の担当者)。

 市はこうした声を受け、国の制度を活用して市営住宅の「目的外使用」に踏み切り、今年4月から入居者を募り始めた。

 …………………

 次回は、市営住宅の「目的外使用」の対象者などについて紹介する。

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