役目を終えようとしている貴重なディーゼル機関車を網走市に移設し、保管するためのプロジェクトが、地域住民との話し合いの中で進められている。プロジェクトを考案した男性は「JR石北本線などの需要喚起にも貢献できれば」と話し、移設費などに充てる支援金をクラウドファンディング(CF)を通じて募っている。
この男性は、「旧国鉄保養所 鉄っちゃんと鉄子の宿」を経営する郡山卓也さん(別館もとよし代表)。函館の五稜郭車両所に保管されているディーゼル機関車の入換動車が解体されることを知り、「ひっそりと役目を終えるのではなく、歴史の生き証人として、鉄道文化を今後も伝えるために、大切に保管し、多くの人に役割を理解してもらいたい」と思い立った。
募集期間は10月15日まで
「歴史の生証人として残したい」
郡山さんは、移設などに関する支援金として、750万円をCFで募ることに。募集期間を10月15日までとし、理解と協力を求めている。
網走市への移設に備え、郡山さんは同宿に隣接する土地に乗車・運転体験用の線路を設置するなど準備を進めている。
郡山さんは「人が集まることで、移動需要を作り出し、JR石北・斜網線、バスの女満別空港路線、都市間バスの需要喚起に少しでも貢献できればと考えています」と話している。
問い合わせは郡山さん(info@kotetunoyado.jp)へ。