置戸町出身の北村菜絵さん(20)は12日に行われた置戸町成人祭で「二十歳の抱負」を担当。自分の将来像や夢にふれ「支えてもらったことを当たり前と思わず、誰かを支える人になりたい。諦めることなく夢に挑戦する」と、親や友人らが見守るなか立派に語った。

　子どもの頃からお菓子づくりが好きで現在は神奈川県の製菓専門学校に通う。パティシエをめざすとともにカフェのアルバイトを通じてバリスタにも挑戦。北見北斗高校の当時は原因不明の病気で入院することもあったが今は充実した日々を送る。「体調を崩しても目標に向かって前に進んだ。諦めなかったことを大切に、将来は支える側になりたい」。自分が作るおいしいお菓子で恩返ししたい考えだ。

　式典後の交流会で食べた懐かしの〝給食カレー〟は魔法の力があるようだ。「おとなになってもカレーを食べると小さい頃の仲の良い空気感になって…」。みんな完食したそう。

　成人祭には、母が用意してくれた振袖で出席した。母も成人式で着た総絞りの着物で祖母から贈られたものだそう。「素敵な振袖でありがたかった。着ている姿を見て祖母と母に喜んでもらえたので少し孝行ができたかな」と思っている。　　　　(寒)