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「里親募集」その背後には

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2020/06/19掲載(北見市/社会)

少子高齢化で浮かび上がるペット問題

 少子高齢化に伴い北見、網走地方でも独居や夫婦2人暮らしの高齢者世帯が増加している。愛犬や愛猫と暮らす高齢者も少なくないが、ペットも近年寿命が伸びる傾向があり、状況によっては飼い続けることが難しくなるケースも生じる。さきごろ本紙に掲載された老犬の「里親募集」の広告も、高齢者とペットに関する今後の課題を反映しているようだ。

柴犬「ホープ」の場合
老々介護やペットの長寿命化…金銭的な負担も大きく

新たな飼い主の元で過ごすホープ

新たな飼い主の元で過ごすホープ

 本紙に掲載された「里親募集」の広告を目にした北見市在住の看護師、女性(41)は「何か飼えなくなる理由があるのでは」と、網走に住む飼い主のもとへ駆けつけた。

 そこは高齢夫婦2人だけの世帯で、妻が夫の介護に追われ愛犬の世話が困難な状況。柴犬の「ホープ」はオスで15歳。人間で言えば80歳近い高齢犬だ。

 ホープは皮膚や三半規管、脚などに病気や障がいがあり、衰弱していた。すでに2匹の愛犬を飼育していた女性だが「このままにはできない」と、引き取りを決意。自宅に連れ帰り、動物病院での治療とトリミングを施した。

 手厚い手当を受けたホープはみるみる元気を取り戻し、食欲も回復。女性は「とても大切に飼われていたようです。ホープが安らかな死を迎えるまで一緒に過ごしたい。あらためて命の尊さ、ペットを飼うことの責任を教えられました」と語る。

 オホーツク総合振興局の獣医師は「この30年ほどで犬、猫の寿命は急速に伸び、犬は15~16歳、猫は15~18歳くらいになっています」と語る。

 愛犬や愛猫を飼いきれなくなった場合、メディアへの広告掲載のほか、北海道が運営する「犬猫の飼い主さがしノート」を利用する方法がある。各総合振興局のホームページ上で譲りたい人と飼い主になりたい人のマッチングを図る仕組みだ。

 今回は広告が女性の目に留まり、幸運にも引き取り先が見つかったが、薦岡さんは「今後は引き取り先が見つからないペットが増える可能性があります」と警鐘を鳴らす。「いずれ飼うことが難しくなることを想定し、あらかじめ引き継いでくれる人を見つけておくことが大切」と訴える。また、現役世代から年金生活に移ると、飼育にかかる金銭負担の比重が重くなる点にも注意が必要だという。

 飼い主とペット、それぞれの老後について真剣に考えなければならない時期に来ているのかもしれない。(柏)