4月の美幌町長選で無投票で再選を果たした平野浩司町長(68)が5月1日、初登庁した。就任式と記者会見に臨み、2期目への意欲を述べた。

　平野町長はこの日、職員約130人が迎える中を登庁。就任式では「私たちの仕事の主役は町民であること」「元気に笑顔であいさつ、声掛けを」「地域に出て、かかわる」の3点の再確認を職員に要望し「私とともに、美幌町の未来のために歩んでいただきたい。先頭に立ち努力する」と決意を述べた。

　会見では「美幌町、町民の方々の元気、活力を引き出して未来につなげる。温かく寄り添う行政運営を全力で進める。誠心誠意、前向きに頑張る」と抱負。無投票での再選に「町民の皆さんの評価がなかなか見えない状況だった。いかにこれからやろうとすることを説明し、意見を聞き、吸い上げるか。しっかりしなければと決意を強くした」と述べた。

優先施策は子育て、教育、農林業振興と観光強化も

　優先施策について「子育て、教育。少子化対策は待ったなし」と述べ、高校生までの医療費無償化、第1・2子の学校給食費の段階的な軽減の実現に意欲を見せた。「経済は、農林業の振興支援を前提に観光分野を強化する。美幌町を積極的にPRし、来ていただける方を増やしたい。まちなかの賑わい、核になる施設の整備はしっかり協議し、実現できれば。認知症やフレイル予防対策も進める」とした。(浩)