北見市内の沖本キヨ子さん(90)が育てている幸福の木(ドラセナ)に、白い花が咲いた。昨年に続いての開花で、沖本さんは「2年連続して咲いたのは初めて」と目を細めている。
幸福の木は、自宅を建てた1993年に購入して以来、2004年に亡くなった夫が育てていたという。夫亡き後は「せっかくお父さんが育ててきたのを枯らすわけにはいかない」と、夫が遺したほかの植物とともにキヨ子さんが世話を引き継いだ。
これまで4〜5年おきに開花していたが、昨年に続き今年は5月に入ってからつぼみを付け始めた。高さ約2㍍にも成長した木の上の方につぼみがあったことから「なかなか気づかなかった」そう。
独特の強い香りで開花を知った。「こんなにすぐ咲くとは思わなかった。次はいつ咲くのかな」と、キヨ子さんの卒寿を祝うかのように開いた花を家族で見つめている。 (菊)