盛り上がれ!!網走開催ボート・インターハイ㊤

2023-06-01 掲載

(網走市/スポーツ)

昭和62年以来36年ぶり

 国内の強豪校が実力を競う「全国高校総体(インターハイ)」のボート競技が今夏、網走市で開催される。北海道は〝ボート先進地〟の他県と比べて競技者や関係者が少なく、大会運営スタッフの確保は容易ではないらしい。こうした現状などを踏まえ、京都の高校生15人がボランティアスタッフに名乗りを上げ、当日の配艇作業に汗を流す。市内関係者は、1987(昭和62)年以来のボート・インターハイを盛り上げるため知恵を絞っている。(大)

大規模大会の運営スタッフ確保など課題
京都の高校生15人、ボランティアに名乗り

京都工学院高ボート部(同部のブログより) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
京都工学院高ボート部(同部のブログより)

■1500人が来網

 今年度のインターハイ夏季大会の会場が北海道となっていることから、ボート競技の開催地は網走市に決定。ボート競技は7月28〜31日、市内網走湖の特設コースで開催される。

 市内では、令和5年全国高校総体網走市実行委員会(委員長・水谷洋一網走市長)=事務局同市教委スポーツ課=が立ち上がり、準備が進められている。

 同実行委によると、網走でのレースには、各地区の予選を勝ち抜いて全国切符を手にした900人以上の選手がエントリーする。スタッフや家族などを合わせると1500人以上が来網することが予想され、市内の経済効果にも期待が寄せられる。

■京都から

 市内外のボート関係者によると、北海道は他県と比べ高校生の競技人口が少ないことなどから、大規模な公式大会を開催する際は運営スタッフの確保などが課題として浮上する。

 30年以上にわたり、京都市立伏見工業高校(現・京都工学院高校)ボート部を指導してきた藤井範久さん(68)=京都在住=は、こうした北海道の事情に詳しい1人だ。現在、京都ボート協会の副会長、関西ボート連盟の理事長を務める。

 藤井さんは、網走でのインターハイを成功させるため、当日のレースには出場しない京都工学院高校ボート部員15人と一緒にボランティアスタッフとして汗を流すことを決めた。先日には、藤井さん1人で網走を訪れ、レース会場の視察や同実行委との事前打ち合わせなどをこなした。

 藤井さんはかつて、インターハイ・ボート競技の大会運営に深くかかわった経験がある。「当日のアクシデント、トラブル対策にはしっかりした事前準備が欠かせません」と話していた。

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 次回は、藤井さんのインタビューのほか、網走開催を盛り上げるための策などを紹介する。

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