美幌高校の生徒が水防や人命救助を学ぶ「一日防災学校」が22日、高校で行われた。1年生46人が陸上自衛隊美幌駐屯地の隊員に土のうの作り方や胸骨圧迫などを学んだ。
災害時の救助などについて日頃から訓練を積み、経験豊富な地元の自衛隊員から防災を学ぼうと初開催。第6即応機動連隊の隊員11人が講師を務めた。水防に関する講習では、土のう袋の代わりにビニール袋を使って土のうを作る方法を学習。「結び目を下にして」などと指導を受けながら、実際に積み上げる体験もした。
このほか、救助者の確保などに役立つロープの結び方や、毛布と角材で簡易的な担架の作り方、胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方も学んだ。
昼食を兼ねて、自衛隊の野外炊具で炊いた白飯も試食。講習を終えた内林漣さん(未来農業科)は「ロープの結び方が勉強になった。災害時はもちろん牛の飼育など農業の場面でも役立ちそう」と話した。(浩)