日本百名山に選定されている斜里岳(標高1547㍍)の山開き(NPO法人きよさと観光協会主催)が25日、清里側登山口の山小屋「清岳荘」前で行われた。全国各地から約150人が参加。安全祈願祭の後、沢沿いの爽快な山歩きを楽しんだ。
青空に恵まれ、コロナ禍明けで登山会が復活することもあって早朝から大勢が登山口を訪れた。祈願祭を待たずに出発する人も多くいた。
観光協会の山下健吾会長は神事後のあいさつで「(コロナ禍が明け)ようやく通常の山開きができた。今年も斜里岳を満喫していただけたら」と述べ「岩が滑り気味なので、岩の上をぴょんぴょんせず、足を濡らしても安全に登って」と注意点も伝えた。
祈願祭後、登山者は続々と山頂に向けて出発した。記念登山会には20人近くが参加。午前中から気温はぐんぐんと上がったものの、沢水で体を冷やし、チングルマやエゾハクサンイチゲなどの花々を楽しみながら、東オホーツクガイド協会所属のガイドの案内でゆっくりと山頂を目指した。(浩)