サウンディング型市場調査とは?

2023-07-26 掲載

(北見市/社会)

若葉団地の建替え余剰地 北見市が有効活用へ

 市営「若葉団地」の再整備を計画する北見市は、建替えで生じる余剰地の利活用について「サウンディング型市場調査」と呼ばれる手法により民間事業者の意見を聴取した。市では初の試みとみられ、人口減少時代を見据えた公共施設のコンパクト化・利活用に向けた試金石となりそうだ。

調べてみました

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若葉団地

 市は若葉2、4、6、7丁目に広がる若葉団地(30棟664戸)を2丁目に集約。新たに4階建の住宅6棟248戸を建設する方針で、大幅なコンパクト化が図られる。

 建替えに伴い高台の傾斜地に広がる4、6、7丁目(7・5㌶)は、団地のエリアからは除外。北見市営住宅の建替えでこれほど大規模な余剰地が生じるのは初めてという。余剰地の住宅は解体、または既存施設を生かしての再利用、あるいは新施設への建替えなどが見込まれる。

 市都市計画課によると、庁内の議論では公共施設としての有効な活用策が見出せず、サウンディング型市場調査により民間の意見を聴取することになった。

 同調査は、市有地などの活用方法について、民間事業者から対話を通して意見や提案を受ける手法。全国各地で活用事例があるという。

民間ならではのアイデアを事業者から聴取し、まちづくりに

 市は不動産業と建設業の4グループの参加を得て今年3月に調査を実施。「保育園を併設した高齢者住宅の整備」「リノベーションを行い賃貸住宅として活用」「ワーケーションやお試し移住の施設として整備」「職住一体型の施設として活用」などの案が出された。

 市の担当主幹によると「庁内議論では出てこないアイデアを得ることができた。民間の方々の熱意を感じ、様々な考えを聞くことができた」と手応えを感じた様子。

 団地建替え事業は今年度に基本設計、24年度に実施設計や2丁目の建物解体に着手。25年度に建設工事が始まる予定。

 市は今回の調査結果をふまえ、今後の方向性を固めることにしている。(柏)

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