5月から陸上自衛隊美幌駐屯地などで行われた第5旅団レンジャー養成集合教育が7月27日、終了した。陸上自衛隊で最も過酷といわれる訓練をやり遂げた隊員4人が、鳥海誠司旅団長からレンジャー徽章(きしょう)を授与された。
レンジャーは、遊撃行動で困難な状況を克服して任務を完遂できる選抜された隊員をいう。教育には当初、旅団内外の部隊から選抜された18人が参加。訓練に伴う負傷などで人数が減り、最終的に美幌駐屯地の第6即応機動連隊の1人を含む隊員4人が残った。
27日は、4人が4日間の不眠不休での作戦行動訓練を終えて駐屯地に帰還。家族や、所属する部隊の隊員らが爆竹を鳴らすなどして厳しい訓練をおやり遂げた4人を歓迎した。
4人は授与式で鳥海旅団長に帰還を報告。鳥海旅団長から徽章を首に掛けられると、それぞれに感極まる表情を見せていた。鳥海旅団長は「最も過酷な訓練を乗り越えた。旅団全体の誇り」とたたえた。(浩)