置戸町郷土資料館に保管される資料を紹介するシリーズの「郷土の植物標本in鹿の子沢」が町中央公民館ロビー展で開かれている。
町教委主催。学芸員によると植物学者・牧野富太郎を描いたNHK連続テレビ小説「らんまん」が好評なことから、町内で植物を調べたり、写真で紹介した人物の資料をミニ〝置戸版〟として公開したそう。
このうち松木恒男氏寄贈による「腊(さく)葉標本」は、昭和36年~40年に同氏が町立川南小学校に赴任した際に町内の鹿の子沢で採集した植物の標本。シノブカグマ、ミヤマワラビといったシダの仲間の標本づくりに用いられる腊葉の方法も資料に添え、植物分類学を身近にしている。
また、山口久雄氏が昭和50年代に撮りためた数多くの植物写真を収録したアルバムを展示。郷土史研究会発行のポケット図鑑「置戸の野草①」の資料にもなった数々の写真が来場者の興味を引いている。10月末まで。(寒)