北見の蝦名容子さん(58)が、このほど千歳市で開かれた第16回チャリティー北海道知事杯争奪全道カラオケ選手権大会でグランプリを受賞、全出場者の頂点に立った。蝦名さんは「すごくうれしいです。努力したかいがあった。努力は裏切らないと思いました」と笑顔をみせる。
蝦名さんは15年ほど前から独学で歌いはじめ、現在はカラオケ大会やイベントでも活躍している。
同大会はこれまで会員限定で出場者を募っていたが、今年は会員以外にも門戸を広げて開催。団体に所属せずに歌ってきた蝦名さんは、知り合いに誘われ、初めて美幌町で開かれた予選大会に出場。グランプリに選ばれ、全道大会の切符を手にした。
全道大会には道内各地の予選を勝ち抜いてきた147人が出場。年齢別の部門に分かれてそれぞれ歌を披露した。
プラチナ(59歳以下)部門に出場した蝦名さんが歌ったのは、島津亜矢さんの「海ぶし」。以前、作曲家の岡千秋さんが審査員の大会でグランプリを取った思い入れのある曲だという。
大会本番では、普段は見ながら歌っているモニターはなく、歌うのはワンコーラス(1番)のみといういつもとは違う環境ながら、「曲が伝わるように、笑顔で楽しく歌うことを心がけました」と手振りも入れながら堂々と歌い切った。
すべての出場者のトップであるグランプリと発表された時は、驚きとうれしさに、思わず涙がこぼれたそう。
後日、審査員長を務めた作曲家の伊戸のりおさんから「ダイナミックでこぶしまわしがばっちり」との講評を受け取った。蝦名さんは「網走管内歌謡音楽連盟の阿部武司会長をはじめ、いろいろな方のお世話になり、グランプリを取ることができました。感謝の気持ちでいっぱいです」と話す。
今後の目標は「全国大会に出場してみたいです。あとCDを出すことも夢ですね」と目を輝かせている。(菊)