末冨さんは小学生のころから全道、全国大会で活躍。北見柏陽高校2年生の時に初めて国体に出場し、見事8位入賞を遂げた。一昨年の国体は、出場権を獲得しながらも大会自体がコロナの影響であえなく中止となった。
末冨さんは一昨年、練習中にひざを脱きゅうする大けがに見舞われ、1年半ものブランクを経験。今年の春に復帰し、不十分な状態ながらも国体予選を勝ち抜き、3度目の出場権を獲得した。
高校時代に所属していたトランポリンクラブKITAMIの赤塚洋人さんが道代表の監督、元チームメイトの浅野心さんが予選2位でリザーブとして出場した。赤塚監督は「実戦の感覚がまだ十分に戻らない中、技の難度は出場選手中最も低く設定。それにもかかわらず高さと演技点でポイントを稼ぎ、入賞できたことは素晴らしい」と語る。
末冨さんは「けが明けで技の難度も高くはなかったため、入賞できるとは思っていなかったのでとても嬉しい。父母をはじめ多くの皆さんに応援していただき、とても楽しく、思い出に残る大会になりました」と語る。
当面の大きな目標は「大学在学中に全国大会でメダルを獲ること」。将来は「指導者となり、選手が楽しく良い演技ができる環境をつくりたい」と話している。(柏)