網走開発建設部とオホーツク総合振興局が主催する2023年度オホーツク地域づくり連携会議(北網ブロック会議)が11日、網走市のエコーセンター2000で開かれた。今回は参加した首長が各市町の脱炭素化に向けた取り組みや課題などについて説明し、情報を共有した。
地域課題などについて意見を交換する場として毎年開催。北網ブロックの会議には北見市、網走市、美幌町など2市8町の首町らが出席した。
各首長は「ゼロカーボンシティ宣言」やそれに基づく地球温暖化防止の実行計画策定をはじめ公共施設照明や街路灯のLED化、ソーラーシステムや電気自動車の導入、森林保全などの取り組みを紹介。
林業が盛んな津別町はペレットの製造や公共施設へのペレットボイラー導入、ペレットストーブ購入者への助成などを実践。佐藤多一町長は「木質バイオマスの原料不足、脱炭素化の財政負担が課題」と述べた。
このほか小清水町は温泉熱を利用した町庁舎の床暖房やロードヒーティング、斜里町は知床五湖周辺のマイカー規制とシャトルバス運行などを紹介。置戸町は森林整備について、老齢木の増加や担い手不足を課題に挙げていた。(柏)