第9期北見市高齢者保健福祉・介護保険事業計画案(2024~26年度)では、要介護、要支援の認定を受けている人を対象に実施した在宅介護の実態調査結果を掲載している。
介護する人の約半数が「子」
介護者(介護をしている人)の続柄は「子」の割合が46・7%で最も高く、次いで「配偶者」が33・1%、「子の配偶者」が5・3%など。第8期の調査とほぼ同様の結果となった。
介護を受ける人と介護者の年齢は、介護を受ける人が80代の場合、介護をする人も80歳以上の割合が29・7%で最も高く、前回調査から2・3ポイント増加。いわゆる「老老介護」の世帯が拡大傾向を示している。次いで50代が28・1%、60代が27・9%。
介護者の困りごと、半数が「心身の疲れ」
「介護者が不安に感じること」(複数回答)は「要支援1・2」の場合「外出の付き添い、送迎」が29・6%。「要介護1・2」と「要介護3以上」では「認知症への対応」がそれぞれ31・8%、30・8%と高く、認知症対応への不安が色濃い。
「介護者の困りごと」(同)では、「心身の疲れがある」が53・5%で最も多く、次いで「自分の自由になる時間がない」が32・5%と、生活に大きな影響を及ぼしている。
「仕事と介護の両立に効果的な勤め先からの支援」(同)は、フルタイム勤務の場合「介護休業・介護休暇等制度の充実」が28・0%、「制度を利用しやすい仕組みづくり」が26・5%などとなった。(柏)