中学生を対象にしたキャリア教育の一環として、企業4社による説明会「地域の先輩に学ぶ~地域の職業・働くことについて~」が北見市南中学校で8月30日に行われた。同校1年生121人が参加し、働くことの楽しさや大変さなどを学んだ。
キャリア教育とは、社会に出る上で必須な能力・態度の育成を目標にした働きかけのこと。高校進学などへの「進路」から一歩進んだ「将来」を考えるための授業として、同校が企画した。
会場では、北見の暮らしを支えるセイコーリテールサービス北見地区事務所、システムサブライ、北都板金工業、セクトの4社がワークショップ形式で各ブースに分かれ、自社について説明した。
生徒達は、ローテーションでそれぞれの企業から社風や業務内容、経営理念などを聞き、合間に社員との雑談を楽しみつつも真剣に耳を傾けていた。また、話の要所でメモを取り、各企業が設けた質問タイムで手を挙げる生徒もいた。
参加した生徒の那須葵さんは「それぞれの仕事の楽しさ、大変さがよく分かりました。今日の話を踏まえ、改めて将来について考えたいと思います」と授業を振り返った。
菊地昌憲教頭は「小・中学9年間を通したキャリア教育がねらい。普段の学びと仕事を結び付ける=きっかけ=になれば」と話していた。(結)